素材
続いては風呂敷の“素材”についてです。
シンプルな形のアイテムですので、基本的には
どんな素材でも製作が可能です。
風呂敷は色々なデザインが楽しめるのも勿論ですが、
素材によっても様々な表情を見せてくれるため、
そこもぜひ参考にしていただきたいところです。
風呂敷の生地・素材として、代表的なもので
「ちりめん」がありますが、これは海外にはない
日本独特の織物です。
織り方が独特で、ヨコ糸に強い撚りをかけ、その撚りの戻る力で
「シボ」をだしています。
この「シボ」というのが、ちりめんの命とも言われます。
この「シボ」により、絹のもつ光沢をやわらかくおさえ、
光にふくらみをもたせます。
そうすることで、しなやかな手触り、しっとりとした
上質な風合いをだすわけです。
これが、日本が世界に誇る伝統織物です。
ちりめんの風呂敷にも、素材によって様々なものがあります。
まず小しぼは、ポリエステルでシワになりにくいのが
特徴で、自宅でお洗濯できます。
中しぼは、レーヨン100%でちりめん風呂敷のほとんどは
これにあたります。
そして大しぼ。こちらは、絹100%で重圧な風合いに
なりますから、大切なものや、大事な方への贈り物などに使われます。
中しぼ、大しぼのお洗濯はクリーニングがよいでしょう。
この他にも、最も一般的な物としては綿の素材があり
こちらは取り扱いもしやすく丈夫なこともあり人気です。
また、ちりめん以外にもポリエステルにはいくつかの種類があり
素材によってデザインの表現も違ってくる面白さがあるため、
ぜひ色々な素材も試してみてください。